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2017年5月26日 (金)

ハイライン

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初めまして。
私は今年の三月に大学院を卒業し、4月から設計チーム配属になった、渡邊と申します。

今回は、負の遺産を豊かな環境へと変貌させた、米国のハイラインについてご紹介したいと思います。
ハイラインとは、ニューヨーク・マンハッタンに所在した高架貨物鉄道の跡地に建設された、線形型の公園です。

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 元々は、1934年に工場や倉庫をつなぐ高架貨物鉄道
として完成しましたが、第二次世界大戦以降、徐々に車に運送の役目を奪われ、1980年に廃線となりました。その後、立ち入り禁止となったこの跡地周辺は、麻薬売買、売春、賭博が横行するような場所となっていきました。
 この荒廃が進む場所に、流行に敏感なアーティスト達が注目し、やがてそうした人々の活動拠点となっていきます。この高架貨物鉄道の跡地は、取り壊す予定でしたが、ここに拠点を持つ人々が廃線撤回の運動をおこし、現在のハイラインへと変貌をとげました。



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 この場所(ハイライン)は、都市の中の人々の癒しの空間として、NYの人々に利用され、国内外からもコンバージョン建築として非常に優れていることから、大きく注目されることとなりました。
 このハイラインの終着点には、「スパイラル」という、高層オフィスビルが計画されています。海外の有名建築家である、ビャルケインゲルスを筆頭とした建築グループの、BIGが設計をしています。この建築を手がけた、BIGOMAなどの海外建築事務所の話は、また機会があるときにお話ししたいと思います。




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 日本にも、ハイラインと似た環境があります。横浜みなとみらい線の開通に伴い、横浜-桜木町間で廃線となった場所です。現在は利用する事ができないこの高架を、遊歩道として再利用する計画があります。
 かつて
この高架下は、グラフィティ(壁の落書き)が1.6kmに広がる場所として、横浜の人々に愛されていたそうです。ご存知の方も多いのではないでしょうか。


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 この高架下のグラフィティは、廃線になる前にあったものなのですが、高架下には、そのような活動の拠点となるポテンシャルがあるようです。
現在の廃線となった桜木町の高架下は、少し寂しさを感じます。NYのハイラインのように、横浜の住民やグラフィティなどのアーティスト達に愛されるような公共空間へと変貌を遂げてほしいと思います。


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 この桜木町のように再利用する価値を秘めている場所は、都心にも多く存在すると思います。これは、都市計画の話だけではなく、住宅でも同じであると思います。
近年では古民家の再生や、蔵の再利用なども見直されてきており、過去の遺産を新しい形として蘇らせる計画が、積極的に行われるようになりました。


 私たちデベロッパーは、桜木町のような場所を見つけ、その場所の問題点や可能性に注視し、過去のグラフィティのようなポテンシャルを引き出すことで、ハイラインのように負の遺産を豊かな環境に変えていく事も使命の一つだと考えております。
 今後は、そのことも強く意識して、設計に臨んでいきたいと思っています。







引用元

http://www.thehighline.org/
http://www.big.dk/
https://newyork.keizai.biz/column/2/
https://www.theguardian.com/travel/2014/sep/22/final-stretch-new-york-high-line-complete
https://placesjournal.org/article/above-grade-on-the-high-line/
http://hamarepo.com/story.php?story_id=667http://sotw.komposition.org/?catid=149

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