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2013年5月10日 (金)

安心できる住まいのために

こんにちは。
設計の山崎です。


このゴールデンウィーク期間中は、お客様が住宅を購入する際に
・どのような点に着目されておられるのか
・当社の建物はどのように評価いただいているのか
などなど、お客様の声を直にお伺いし、今後の設計に活かそう!
ということで、販売の現地に来場されたお客様の接客をしておりました。


そこで「耐震性はどうですか?」とのご質問を頂きました。


今回はこの『耐震性』について書いてみます。
構造について細かく書くと難しく、とても長くなるので出来るだけ簡単に書いてみます。
(言葉が足りない部分があるかも知れませんが。)


まず、おおまかに地震に対する構造を分類すると

・耐震構造

・制震構造

・免震構造 と分けられます。


地震が発生すると揺れを感じます。
建物が揺れるということは、外部から揺すられる力(地震力)が建物に働いていると考えます。

この力(揺れ)に「耐えようとする」構造が「耐震構造」

この力(揺れ)を「抑えようとする」構造が「制震構造」

この力(揺れ)を「切り離そうとする」構造が「免震構造」

となります。


日本の建築基準法では、主に「耐震構造」についての規定が謳われております。
これは、目安として関東大震災クラスの地震力に対して「1回」は耐えられるという内容です。
耐えられるとは、「倒壊・崩壊」をしないということです。
構造的に「損傷」をしてしまうと補修等がもちろん必要となります。

最近は「性能評価」という言葉をよく耳にするようになりましたが、これは基準法に規定される地震力と比べてどのくらいの大きさの地震力に耐えられるかという指標です。
耐震等級2では基準法の1.25倍、耐震等級3では基準法の1.5倍の地震力に耐えられるという指標になります。


次に「制震構造」とは、先ほど書いた通り、「力を抑えようとする」構造です。
つまり、建物にかかる力が小さければ、「倒壊・崩壊」をしにくくなります。
また受ける力を抑えるため、より被害が小さく抑えられると考えられます。



『アグレ高井戸イルピュアルト』と『アグレ等々力アルタクォルテ』では、耐震等級2相当の構造とした上で、『制震ダンパー』を採用しております。
これはその名の通り、「制震」するための構造材です。




Photo_8
建物に配置されたダンパー
きちんと設置されているか点検しています



Photo_12
効果の解析も行っております



ここで、制震ダンパーはただやみくもに取り付ければ良いものではありません。
バランスよく地震の力を抑えられるようにする必要があります。
そのためにダンパーの効果の解析を行い、配置の決定をしております。
さらに構造で重要なのは、計算上基準法の1.5倍となったとしても現場がその通りに施工されているかが重要です。
構造計算で数字だけ合わせて、実際には全く耐力が無いということにならないようにしなければなりません。
細かい部分、例えば金物の取り付け具合、ボルトの締め具合等、机上の空論とならないよう、現場での監理もしっかりと行っております。



Photo_13
屋根や床は釘のピッチをチェックします
写真は屋根の上に上ってチェック中




Photo_14
金物の取り付け状況のチェック
ボルトの締め具合は大丈夫かどうかも見ております




このように、アグレ都市デザインの住宅は、皆様により安心してお住まいいただけるように見えないところの品質もしっかりと考えております。



現在、『制振構造』はさまざまな建築物、建造物に採用されております。
『制振』と書いたのは、地震だけでなく、風等の他の力による揺れを抑えるという意味から、最近『制振』とされることが多くなってきています。

最近の建造物で有名なのが東京スカイツリーではないでしょうか。
地震の揺れに対して高い建物は不安定というのは誰でも想像がつくかと思いますが、それよりも上空634mの風の力は地上では考えられない大きさになります。
634mもある塔は、地上5mの地点で1cm揺れる(傾く)と、塔頂部では約1.3mも揺れます。
そのため、塔に働く力自体を小さくしないとならないわけです。

いろいろな記事に取り上げられておりますが、未知の高さの建造物を考える苦労や努力は大変なものだったようです。


Photo_5
東京スカイツリー
心柱制振構造と呼ばれる構造がとられた
基本的にはおもりを使用するマスダンパー型の制振構造




ちなみに、東京スカイツリーは法隆寺の五重塔の心柱をヒントに開発されています。
昔は現在のような大きな力に耐えられる『耐震構造』は作れなかったと思いますので、日本の建築では揺れを抑える工夫が昔からされていたのではないかと思います。



Photo_6
法隆寺五重塔
建物中央の心柱により制震されていたとされる



そういえば、昔の建物は石の上に柱を乗せるだけの簡素な構造でしたが、足元が固定されていないため地震などの揺れを受け流していたのかも知れません。


Photo_7
法隆寺西院回廊


法隆寺といえばアグレシオ(白銀比)も使われていますね。。。。。。
ちなみに当社は伝統文化と最新のテクノロジーの融合をテーマにしています (*^.^*)

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