フォト

カテゴリー

無料ブログはココログ

ホームページリンク

« 2012年8月24日 (金) | トップページ | 2012年8月30日 (木) »

2012年8月27日 (月)

2012年8月27日 (月)

街 並

はじめまして、常にフレッシュな気持ちで仕事に取り組んでいる設計の小田です。

お客様がぐっとくる建物が何なのかを模索しております。

大学院では住宅地におけるデザイン誘導手法について研究しておりました。私は街歩きが好きです。

街というのは建築が群れになることで形成されます。その作られ方は、歴史や風土の違いなど、国や地域によって様々です。

1_15

 

写真は、私が学生の頃に訪れた石川県金沢市の「ひがし茶屋街」という風情のある街です。この街は重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。時代とともに風合いがでた外壁の木の色、繊細なデザインが施された立面の連続、とても素敵な街並ですよね。歩いているだけで楽しくなります。

 

今回ここで注目したいのは、建物の素材やデザイン、歴史についてではありません。建物と道とのバランスに着目したいのです。

D/H(ディーバイエイチ)という言葉を聞いたことはありますか? D(街路幅員)/H(建物高さ)とは、幅と高さの比であり、道の囲まれ感などを表す指標のひとつです。

 Fig13_4

この比率によって、道における空間の感じ方が変わってきます。D/H0.25のとき圧迫感があるといわれ、D/H0.5でやや囲まれている感じ、D/H1で均整のとれた心地よい感じ、D/H24が開放的な感じといわれております。ちなみに日本の市街地はD/H1が多くみられます。

ひがし茶屋街はというと、D/H1に近い値ではないでしょうか。D/H=1は、親密感、落ち着き感、安心感があるなど、最も良いバランスであるとされています。写真からもわかるように建物と道のバランスがとれていますよね。もはや道というよりは一つの空間として成立しているように感じます。家に例えると、空が天井で、建物が内壁で、道が床、こう見てみると、囲まれた空間を何となく感じませんか?道が舗装されているのもそう感じる大きな要因の一つかもしれませんね。

 

2_2

 

視線がぶつかる建物があるとより囲まれている感じがしますね。とても落ち着く道空間になっています。

このようにD/Hや空間の捉え方によって感じ方は変わるものですね。

 

さて、私たちの仕事の中でも道路を新設し、建物を建てるという開発現場があります。

おおげさにいうと小さな住宅地を最初からつくるというイメージです。

イギリスの優良な住宅地であるエセックス州のデザインガイドラインでは道はコミュニティを育む場であったり、親しみの持ちやすい空間でなければならないとされています。かの有名な建築家、黒川紀章は「東洋の都市には広場はなかった。東洋の都市において西洋の広場の役割を果たすものを発見するとすれば、それはである。は市民生活の場であり、住空間の延長として、個々の生活空間を都市へつなぐ場であった。」と、述べています。つまり道は、通過のための空間ではなく、皆が共有できるであるともいえるんですね。

 

道が親しみやすい場所になれば、まわりに住んでいる方とのコミュニティが生まれるかもしれません。コミュニティが生まれるとそこに住むことが楽しくなったり、安心感も増しますよね。住宅地において道というのはとても重要な空間であると思うのです。

 

そのためには建物で道をどのように演出をするか、道が場所になり得るスケール感はどのようなものなのか、建物だけでなく道のことも考えながら、設計するのもいいかもしれないですよね。今後そういった現場があったときには、そんなことを考えながら全体を計画していきたいですね!

最後に、夜の「ひがし茶屋街」をどうぞ。

Aaaa

« 2012年8月24日 (金) | トップページ | 2012年8月30日 (木) »